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社長コラム

マレーシア コロナ禍の不動産市場と今後見通し

2021年06月15日 13:52

1)コロナ感染者数の推移とロックダウン

マレーシアでは今年(21年)4月以降、変異株蔓延により感染者数が急増し、6月1日~28日の予定で全国的なロックダウン状態に入っています。実は今年の1月11日から8月1日までの予定で、マレーシア政府は緊急事態宣言を発令していますが、それにも関わらず感染者数が急増した事に対し、政府対応策の失敗とムユデイン政権のリーダーシップ欠如に国民の不満が高まっています。

(グラフ-1は2020年2月から21年6月8日の感染者数)

マレーシアのロックダウン(現地でのMCOと呼ばれています)が、昨年3~5月、今年の1~2月にも発動され、今回の6月1日からのもので3度目となります。ロックダウン毎に経済活動が厳しく制限された来た事で(特に1回目の昨年3月18日から5月3日)経済活動と不動産取引は急速に減速しました。

2)不動産市場への影響と政府の不動産市場刺激策

不動産を所有している人達の中でローン返済に行き詰まり投売りする人達、コロナ禍で低迷した不動産市場の中で大幅割引きする開発会社が続出しました。

マレーシア政府は冷え込む不動産市場を刺激する為に、HOC(ホーム・オーナーシップ・キャンペーン、現地人購入者のみ対象)を発表し開発会社から新規物件を購入する購入者には印紙税(購入価格の3%前後)を免除する、開発会社に10%程度の値引指示等の政策を昨年6月に1年間と言う期間限定で打ち出しました。

更にコロナ禍で中央銀行の金融緩和(公定歩合の低減)を進め、住宅金利も大幅に下がりました。コロナ前には住宅ローンの金利は4.5%前後だったのが、3%前後になり現地人に取り金利は大分下がったと言う実感が出始めました。

現地人の資金を持った方からするとコロナ前に比べて新築も中古も価格が下がり、購入に関わる税金が免除され、住宅ローン金利もかなり下がったと言う良い購入環境が揃いました。

上記内容を背景にマレーシア不動産取引は実は昨年第二四半期を底に大分回復始めていると言えます。

(グラフ-2:取引件数の推移)    

3)価格の推移

次に価格面(マンション価格指数)を見てみますと、やはり2020年は前年に比べて横ばいかやや低下のエリアが多くなっています。

 ( グラフ―3) はマンション全体指数ですが、詳しく見るとRM500,000以下の現地庶民が購入可能な実需物件は人口増加傾向も続いている事もありコロナ禍でも需要が強く価格は持ち応え、RM500,000以上の投資物件は賃料も下がってたり、過剰供給で値下がりしています。都心の投資物件等では1~4割程安くなる物件も沢山出ています。

新規物件や完成し売れ残った新戸物件でも開発会社が10-40%程度の大幅値引で販売している物も多く出て来ています。

4)コロナ禍で購入の大きなチャンス到来!

上記の事情でマレーシア物件の購入を考えている日本の皆様にも購入の大きなチャンスが到来していると言えると思います。更に原油産出国のマレーシアの通貨はコロナ禍で円に対してもかなり割安となっており、為替のメリットも出ています。今のマレーシア不動産投資では物件価格の大幅下落と為替メリット両方を享受出来る環境になっています。

但しこの大きなメリットは余り長くは続かないかも知れませんと考えます。

理由は、1)マレーシアでもワクチン接種が加速しておりコロナ収束の見通しも付き始めて来た、2)マレーシア経済は2021年はかなりV字回復(年率6%程度)を見込んでいる、3)価格が下がりローン金利も下がり現地人の購入意欲が高まり、経済回復と共にそれが加速する可能性がある、4)世界的な経済回復と共に原油、パームオイル等の資源相場も戻り始めており、今後リンギが戻る可能性が高い、等になります。

マレーシアへの渡航規制が続き、現地へ行くのが難しい中、日本でマレーシア不動産購入に関心がある方も判断が難しい状況かと思います。そこで弊社は頻繁にセミナーを開催し現在の大きなチャンスを皆様に伝え、ビデオ等を使い物件詳細や現場をご案内する様にしております。契約も弊社の東京オフィスを通じて日本で完了できる体制も作っております。

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