社長コラム
2018年06月25日 09:58
6月8日に三男(17歳)がクアラルンプール郊外のインターナショナルスクールを卒業する事になり、卒業式に参加しました。英国式インター校のカリキュラム(IGCSE)なので、日本の高校2年生で卒業となり、大学に進学するにはもう一年大学予科コース(A-Level)を取る必要があります。3年前に彼がKL日本人学校からインター校に転校した時は英語の授業に付いて行けるか心配していたので、無事卒業出来たのは私と母親に取り大きな喜びです。
彼が通ったインター校は現地企業がオーナーで、マレーシア人の教師、マレーシア人生徒が多い学校でした。マレーシア人の教師でも皆英国等で英語教育を受け、学位を取得した人達なので、英国式カリキュラムを教える事は問題ありませんでした。欧米人の先生が多いインター校に比べてかなり学費は安いと言うメリットがありました。
マレーシア人の生徒が主でしたが、中国系(仏教やクリスチャン)、インド系(ヒンズー教)、マレー系(イスラム教)の生徒が混じり、沢山の異文化体験も経験しました。マレーシア人以外にかなり中国本土や韓国からの留学生もいました。
我が家の方針に従い、彼も小学校から中学校まで、現地日本人学校に8年以上通いました。彼は生まれてから今までずっとマレーシアに住んでいますが、彼に取り第一言語は日本語で、友人も殆ど日本人学校で知り合った日本人でした。
中学3年の一学期を7月に終了し、9月からインター校の3年生に編入しました。編入時にインター校の試験(数学と理科の英文問題に英語で解答、英語の面接)を受けましたが、当時は英語力が弱く校長先生から中学3年で無く、中学2年からスタートした方が良いと勧められました。
但し、彼の日本人学校での成績はそこそこだったのと、教科内容は既に日本人学校で学んでいる物が多いので、私は中学3年からスタートしてもしばらくすれば授業に追いつけると思い、ほぼ無理やりに3年生からスタートする様御願いしました。それでもし授業に付いて行けない様な状況が続けば、2年生に落とすと言う条件付きで、3年生をスタートしました。
幸い私が想定した通り、半年もしない内にインター校の中学3年の英語授業に十分に付いて行ける様になりました。やはり日本人学校の学習進捗の方がインター校より早い傾向があり、インター校で学ぶ教科は既に日本語で学んだ内容が多く、日本語と英語の言葉の変換さえ覚えれば、授業を理解するのはそんなに難しい事ではありませんでした。
英国式のIGSCEのカリキュラムでは、高校2年の卒業時に一斉試験があり、その結果で大学予科コースに進むか、短大や専門学校に進学するか決めるのが一般的です。三男の場合は、日本の大学に帰国子女枠で入学したい意向が強く、この7月からマレーシアの大学予科コース(A-Level)に入学する事にしました。英語はインター校で3年学んだので、問題無いレベルに上達しています。やはり子供の語学吸収力にはいつも感心します。
A-levelのコースは、マレーシアのTaylor、KDU、Help、Sunwayなどの私立大学で開設されており、このコースを経て学生はマレーシア国内の大学又は海外の大学(特に英国、オーストラリアが多い)に進学します。日本人学生ですとA-Levelを経て日本の帰国子女枠を持つ公国立、私立大学に進学出来ます。日本の大学もA-levelのカリキュラムは高く評価しており、A-levelの卒業試験の結果が良いと、一流大学でも受入れてくれます。(但し帰国子女枠を持っている大学は限定されます)
弊社でも日本人のマレーシア留学を長年サポートしており、現地インター校を卒業し帰国子女で日本の名門大学に進学する子供達も出て来ています。それらの子供達はマレーシアのインター校で英語に熟達し、色々な民族の中で異文化コミュニケーションを習い、柔軟で逞しい子供に育っている様です。
マレーシアは、日本のロングステイ財団の人気投票で、2006年から2017年まで12年連続世界一住みたい国に選ばれ、海外リタイアメント先としての人気は揺ぎ無きものになっています。同時にマレーシアは、海外留学(特にマレーシアのインター校活用)と言う観点からも大変人気が高まっています。
マレーシア政府もマレーシアを「アジアの教育ハブ」にしようと様々な政策を打ち出しており、インター校を増やす以外に、世界中から留学生を受入れ、世界中の大学を集めた町(Educity)も既にジョホールで完成させています。教育の分野でもマレーシアは今後益々世界から注目を集める事と思います。
弊社としてもマレーシアの教育の場としての魅力、強みを今まで以上に皆様にお伝えし、子供さん又はお孫さんの国際的な教育の場としてマレーシアを活用して頂ける様に引き続きサポートして参ります。クアラルンプール以外にジョホール又はペナンも教育都市、留学先としてお勧め出来ます。
弊社の留学サポートの内容等に関心のある方は以下のサイトもご参照下さい。http://www.tpcl.jp/language/index.html
以上、これからマレーシアで子供の教育を検討される皆様の参考になれば幸いです。